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ほしのうた -1話- / 2009-07-18 (土)

ここは遠い遠い星にある星の民の住む街「エストアール」。

古くからこの街には星の守り神が祭られていて、毎年
盛大なお祭りが行われている。

お祭りにはこのお祭りを見ようと他の街や近くの星から
見物客が来るほどの大賑わいになる。

そんな年に一度のお祭りの始まる少し前のこと…。

私はエクレール、エストアール出身の16歳。
エストワール学院で星の勉強をしている普通の女の子。

今日も授業の他に図書室で何かおもしろい星にまつわる本を
探していた…。

すると奥の方の棚の方におもしろそうな題名の本を見つけた。

「星の詩と星の旅…。」

私はおもしろそうな本と思いこの本を借りて図書室を後にし
私の住んでいる家の屋根裏にある私の部屋に行きその本を
読み始めた…。

星の詩とは古くからエストアールやこの星のたくさんの
街などに残された古い詩であり、この星に人々が住み
始めた時、街を象徴する詩を残していこうということから
作られたもので、このエストアールにも一つ詩が残されている。

「青い月が輝き 風は七色の音を運ぶ 大地はリズムを作り
街を素敵な音楽であふれさせるであろう…」

「昔おじいさんから聞いた詩だ…。
他にもたくさんあるんだ…。」

そんな風に読んでいくと、この詩はこの星以外にも伝わっている
という文とともに他の星にもこのような星にまつわる詩があり
その星への筆者が旅をしたという記録が載っていた…。

「わぁ…他の星にもこんな素敵な詩があるんだ…
私もこんな旅が出来たらいいな…。」

でも私はまだ学生だからあまり遠くまで行けないし、他の
星へ行くなんて言うのはもっと大変…。

そんな時良い知らせが舞い込んできたのである。

年に一度の星の祭りで他の星へ留学するという交換留学の
募集がされることが決まったのだ。

「これになれれば…星の詩も他の星の勉強も、教科書じゃなくて
実際に行って勉強できる…。」

そんな事を思いながら私はこの交換留学の資格を取るために
一生懸命になって勉強をした…。

そしてついにお祭りの始まる日になった…。