「あっお昼だぁ…」
「今日はどうしようかなぁ…。」
「よかったら私と食べませんか?」
「えっ!良いの?」
「はい…えっと…あなたのお名前は?」
「あっ…私は上原美咲だよ。」
「はい、美咲さんですね、私は沢渡陽香と言います。」
「うん、陽香さん…で良いのかなぁ?」
「はい、でも陽香ちゃんでもかまわないですよ。」
「うん、じゃあ私の事も美咲ちゃんで良いよ。」
「で…どこでお昼食べる…?いつもはここのカフェテリアで
1人で食べてるんだけど…。」
「では、一緒にカフェテリアでお昼にしましょう。」
「は~い。」
こうして私と陽香は華音大学にあるカフェテリアに向かった。
カフェテリアはお昼時という事もあって人が集まっていて少々賑わいを見せている。
「さ~て私は何を頼もうかなぁ?朝ピザパンを食べたからスパゲッティにでもしようかなぁ?」
「私も美咲ちゃんと同じものにしますね。」
「はぇ?どうして同じものを選ぶの?」
「いえ、特に意味はないですよ。」
「うん…(でもちょっとうれしいかも)。」
私と陽香は食券の自動販売機に行き、お金を入れてスパゲッティのボタンを押す。
そしてスパゲッティと引き換えるために受け渡し口に並んだ。
無事にスパゲッティも手に入り、座っていた席に戻った。
「あと45分…まだ時間があるからゆっくり食べよ。」
「はい、そうですね。」
そんな事を言いながら私と陽香はスパゲッティを食べ始めた。
そして10分後。
「ふぁ~っおいしかったよぉ~。」
「はい、おいしかったです。」
私も陽香も10分でスパゲッティを食べてしまい、別に買ったジュースを飲んだ。
「う~ん、これから残りの時間どうしようかなぁ?」
「もし良かったら私とお話しませんか?」
「えっ!?良いの?」
「はい、美咲ちゃんがかまわなければお話しましょ。」
「うん、特に用事もないしお話しよっ。」
「はいっ。」
移動時間も考えて次の講義の10分前ぐらいまで他愛もないおしゃべりを
私と陽香でしていた。
「そろそろ行かないと次の講義に間に合わないよぉ~。」
「そうですね、じゃあ美咲ちゃん一緒に行きましょ。」
「うんっ。」
そして午後の講義も終わり、私も陽香も帰る仕度をしていた。
「美咲ちゃんもこれで授業終わりですか?」
「うん、今日はこれで終わりだよ。」
「では一緒に帰りませんか?」
「えっ!?」
「だって…初めて会って…まだお友達でもないのに…。」
「もうお友達ですよ。」
ちょっと私の顔が赤くなってしまった。
私はずっと小さい頃からお友達があまりいなくて、お友達になっても
転校していなくなったり、学校が変わってほとんどとお友達といえるお友達が
いなくなってしまってこの大学に入ってからもお友達が全然できず、今日まで
来たから、いきなりそんな事を言われたのでとってもおどろいてしまった。
「う…うん。」
「はい、じゃあ一緒に帰りましょう。」
こうして私と陽香は女の子のお友達として一緒にいる事になった。