「うわぁ~っ、暑いよぉ~。」
「今日は久しぶりにプールにでも行ってこようかなぁ…?」
8月のある日、今日はとっても暑い日で、ニュースでも真夏日という言葉が
当たり前のように出るほど暑い1日になった。
「せっかくだからみんな誘って行こうかなぁ…?」
私は携帯電話を取り陽香ちゃん、優樹、そして優姫ちゃんに連絡を取ってみた。
するとみんなプールに行っても良いよって言う返事が返ってきたので私は
羽丘にある市営プールに10時に集まろうって言って、プールに行く支度をした。
「みんなどんな水着を着るのかなぁ…?」
ちょっとそんな事を考えながら私は今年こそはプールに行こうと思って買った
パレオ付きのビキニタイプの水着を水にぬれても大丈夫なバックに入れて
羽丘市営プールに向かった。
羽丘駅に着いたのは9時50分。
私は少しゆっくり歩いて羽丘市営プールに着いた。
羽丘市営プールの前では私の名前を呼ぶ3人の女の子がいた。
「美咲ちゃーん、こっちだよー。」
「はーい、今行くねーっ。」
私は3人の女の子のいる所に駆け寄っていった。
「あれれ?優樹は…?」
「ボクはここだよぉ…。」
「うわっ…優樹…女の子の洋服で来たんだ…。」
「うん、そうだよ。」
「この間一緒にお買い物に行った時の洋服が着たかったから…。」
「うん。」
「ダメかなぁ…?」
「ううん、そんな事ないよ、陽香ちゃん、優姫ちゃん良いかなぁ?」
「はいっ、全然かまわないですよ。」
「うん、全然気にしてないよぉ。」
「ごめんね、ボクのわがまま聞いてくれて。」
「うん…それより早く行こうよぉ。」
「はーい。」
私たちは入り口で入場料を払い、更衣室に向かった。
今回は優樹も女の子として見ているので同じ女子更衣室で着替えた。
ちょうどみんなロッカーが隣だった事もあって優樹が男の子だって言う事が
バレずに着替えをした。
着替えが終わって腰洗い槽を通り準備体操をした。
「さーて泳ごーっと。」
と思った時、ちょうどプールの点検の時間になってしまった。
「あぅ…今入ろうと思ったのにぃ…。」
「仕方ないですよ、点検が終わったら入りましょうね。」
「そうだよぉ、何か危ないものがおっこってたりしたら大変だもん。」
「優樹さんの言う通りだよ、美咲ちゃん。」
「うん、それじゃあ点検が終わるまで待ってようっと。」
しばらくプールの点検があって約10分後に点検が終了した。
「やっと入れるね。」
「はいっ。」
「それじゃあみんなではいろーっ。」
そう言いながら私達はプールに入った。
ここのプールは普通の25メートルのプールのほかに流れるプールや
滑り台のプール波の出るプールなどがあり、市営のプールとしては
かなり大きいプールである。
私達は最初に流れるプールで遊んで、誰が一番早く1周出来るかの競争をした。
結果は実は水泳が得意な優姫ちゃんで、昔からあんまり水泳が得意ではない私が
一番最後という結果になってしまいました。
次に波の出るプールで水のかけあいっこをして遊んでいました。
「えへっ、陽香ちゃん冷たいよぉ。」
「美咲ちゃんもやったからお返しですよ。」
「もーっ、またかけちゃうもん!!」
「あーっ、ずるーいボクも優姫ちゃんも混ぜてよーっ。」
「あっ、ごめんね…みんなで一緒にしよっ。」
「うんっ。」
「私も負けないよーっ。」
そんな他愛もない事をしているとプールの点検のアナウンスが流れた。
「そろそろあがろっ。」
「うん、そうですね。」
そしてまたしばらくプールの点検の時間を待った。
「やっぱり暑い日はプールに入るのが一番だね。」
「はいっ。」
「うん、ボクもそう思うよ。」
「そうだね。」
「あっ、プールから出たら私のアルバイト先に寄って行かない?」
「えっと…優姫ちゃんのアルバイト先って…?」
「喫茶店なんだよ。」
「はぇーそうなんだぁ。」
「それは良いですね。」
「うん、じゃああとで行ってみようよ。」
「じゃあ優姫ちゃんあとでそのお店に案内してね。」
「了解だよ。」
お話しも終わった頃にプールの点検も終わり再びプールに人が入り始めた。
「さて、最後は25メートルプールでひと泳ぎして終わりにしよっ。」
「はーい。」
私達は25メートルプールに入り私の声でスタートした。
「位置についてーよーい…どん!!」
ばしゃばしゃばしゃ…。
プールに水しぶきがたち、みんな一生懸命に泳ぐ。
私もあんまり水泳は得意じゃないけれど何とか25メートルは
足を着かずに泳げるので出来るだけ私のペースを崩さないで泳いだ。
やっぱり一番は優姫ちゃんだったけれど、今回はなんと私が3番目に
プールの端までついて陽香ちゃんが一番最後だった。
「えへへ、陽香ちゃんに勝っちゃった。」
「美咲ちゃんに負けちゃいました。」
「でもみんながんばったね。」
「ボクもちょっとびっくりしたよぉ。」
そして私達はシャワーを浴びて更衣室で着替えを済ませて市営プールの外に出た。
「じゃあ、優姫ちゃんのお店にいこーっ!!」
そんなことをいいながら私達は優姫ちゃんのアルバイト先の喫茶店に着いた。
喫茶店の名前は「アプリコット」。
優姫ちゃんはこの喫茶店でウエイトレスのアルバイトをやっている。
休みの日なのであまりお客さんはいなくてほとんど貸し切り状態の店内だった。
優姫ちゃんの姿を見て私たちが知らない背の高い男の人が現れた。
「おや?優姫さんじゃないですか。」
「あっ、三枝店長こんにちわ。」
「今日はバイト入れてないのにどうしてきたんだい?」
「ちょうどお友達と市営プールに行ったのでその帰りに寄ったんです。」
「そうなんだ、じゃあ今日はゆっくりしていって。」
「ありがとうございます、店長。」
「店長さんなんだぁ…。」
「うん、ここの店長の三枝渉さん、とっても優しい人だよ。」
「そうなんだぁ…。」
そんなたわいもない話しをしながらお昼ご飯代わりの軽食に
サンドイッチやピザをみんなで頼んで冷たいアイスコーヒーを飲んだ。
「今日は楽しかったね。」
「うん、またみんなで遊びましょうよ。」
「ボクも賛成だよー。」
「みんなで遊びましょう。」
喫茶店を出て羽丘の駅まで来てまたみんなと遊ぶお話をして優姫ちゃんと
陽香ちゃんと別れた。
優樹とは途中の乗換駅で別れて私1人で家に戻った。
でも淋しくはなくみんなが別の場所にいてもみんながつながっている気がして
淋しいなんていう気持ちはどこかに消えてしまっているようです。
今日の思い出が消えてしまわないうちに日記に書きとめて部屋のエアコンの
タイマーをセットしてゆっくり眠った。
さて、今日の夢はどんな夢かな…?