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Candy Pop -9話- 楽しいお買い物? / 2009-07-18 (土)

大学の講座も終わり、そろそろ帰るという時に私は陽香ちゃんにお話をした。

「ねぇねぇ明日お買い物にいかない?」

「美咲ちゃん急にどうしたの?」

「優樹がね、みんなとお買い物したいって言ってたから
明日どうかなぁ?って思ったんだけど…。」

「ダメ…かな?」

「ううん、私は用事がないから良いですよ。」

「陽香ちゃんありがとうね。」

今日は金曜日…そう明日は大学のお休みの日…。
という事で明日は優樹と陽香ちゃんと私と優姫ちゃんの4人でみんなの
お洋服の買い物に行くことにしたの。

私は家に帰ったら明日行く時の洋服を選んでいた。

すると妹の瑞希がやってきた。

「あっ、お姉ちゃんどこかに行くの?」

「うん、明日お買い物に行くんだよ☆」

「いいなー、私も行きたいけど明日は部活だし…。」

「うーん、じゃあ今度一緒にお買い物に行く?」

「うんっ、いきたーいっ。」

「了解っ、行きたい日があったらいってね☆」

「はーいっ…あっ…忘れてた…。」

「瑞希…何?」

「んと…髪留め買ってきてくれないかなぁ?」

「良いけれど…壊れちゃったの?」

「うん…結構お気に入りだったのが壊れちゃったから…お願いできる?」

「うん、明日買ってくるね☆」

「ありがとうお姉ちゃん♪」

そんな他愛のない姉妹の話が少しあって、また私は明日着ていく洋服を選び始めた。

「うーん、これにしようかな…。」

私が取ったのは優樹が学園祭に着てきたようにふわふわのドレスみたいな洋服。

とっておきの隠し玉として着ていこうと思って置いといたけれど、全然着る機会が
なくて…クローゼットの中にしまってあったものだった。

「優樹も普通に女の子の洋服で来ると思うからこれで良いかな…?」

と思いつつ明日着ていく洋服をこれに決めて寝る支度を始めた。

「明日は良い日だったら良いなぁ…。」

その夜の夢の中…。

「あれれ?」

「この子見たことがある…?」

「でもこれってゲームのキャラだよね…。」

「どうして現実にいるのかなぁ…?」

「コスプレにしては様子が変だし…。」

…わっ…。

目が覚めるともう次の日の朝だった。

「うーん変な夢見ちゃった…。」

「あれはいったいなんだったのかなぁ…?」

「それより今何時かな…?」

私はすぐにベットの横にある時計を見て何時かを確認した。

「ふぅ…今6時30分…。」

「でも少し早めに起きなくちゃね☆」

なんて思いながら私は部屋の雨戸を開けた後、ご飯を食べに1階のリビングに降りた。

今日は土曜日だからまだ誰も起きてなかったから、私は1人で朝食の用意をして
ベーコンをつけた目玉焼きとバターを塗ったトーストとミルク入れたコーヒーを
作ってテレビを見ながら食べた。

ご飯も食べて後片付けも終わったころぐらいに妹の瑞希とお母さんが起きてきた。

「あら?もうご飯食べちゃったの?」

「うん…ごめんね、お母さん、瑞希。」

「ううんいいのよ、それより今日はお買い物に行くんでしょ?」

「そうだよー。」

「お金の無駄使いとかしないでみんなと仲良くね。」

「はぁーい、それは分かってまーす。」

「お姉ちゃん、髪留め忘れないでね☆」

「はーい、かわいいの買ってくるね♪」

「うん。」

それからしばらく経って私はあのドレスみたいな洋服を着て
いつもの桜ヶ丘ニュータウンの駅に自転車で急いだ。

「あぅ…やっぱりこの服だと自転車は乗りづらいTT。」

「普通のスカートとブラウスの組み合わせで行けばよかったかなぁ…?」

なんて私はちょっと後悔してしまった。

でも何とか私は駅について、今回の待ち合わせ場所の新宿南口に向かった。

私が集合場所に一番乗りだったみたいでまだ誰も来ていなかった。

「私が一番乗りだったみたい…。」

「少しゲームでもしよーっと。」

私は学校にも持って行っている携帯ゲーム機の電源を入れてゲームを始めた。

今やっているゲームはいわゆるRPGで悪の根源を倒すのが最終目的。
しばらく画面に集中してゲームをやっていると、陽香ちゃんたちの声が聞こえた。

「わっ、ごめんね…><。」

「ううん、いいのよ美咲ちゃん。」

「そんなこと気にしちゃだめだよTT。」

「そうだよー。」

「ゲームに集中しちゃってごめんね。」

と私はゲームのセーブをしてゲーム機をバックの中にしまった。

「それじゃあいこっ。」

「うんっ。」

「はーいっ。」

「了解っ。」

私たちはみんな一緒に行動して新宿のお店を中心にまわり始めた。

やっぱり新宿まで来るとかなりの洋服を売っているお店があるから
かなり迷ってしまうので邪魔にならない感じに列になっていろいろな
お店を回ることにしたの。

「うへ…結構お店がいっぱいTT。」

「そうね…羽丘とか私の住んでいる辺りはお店は少ないけれどね。」

「うん…私も住んでるの羽丘だからその気持ち分かるよ。」

「そうだね…ボク…じゃなくて私はこっちに住んでるからそんな感じはないけどね。」

「優樹っ…あんまり無理しなくて良いよぉ。」

「うんっ…。」

そんな事を言いながら洋服探しをしていた。

私の腕時計の針は12時を指していた。

「ふぁーっ、もう12時…そろそろお昼にしよーっ。」

「そうだね、どこかでご飯を食べよー。」

「はーい。」

「それじゃあ私に任せてw。」

「優樹っ…やっぱり地元の人の方がお店良く知ってるもんね♪」

「うん、おいしいところ知ってるからそこいこーっ☆」

そんな事で私たちは優樹のおすすめっていうお店に行った。

やっぱりお昼時ということもあって店内には結構人がいた。

ちなみにこのお店はパスタ専門のお店でいろんなパスタ料理が
食べられることで有名なお店で、雑誌にも載るほどのお店みたい。

私たちはそれそれぞれ別のパスタ料理を頼んだ。

私はまともにアサリの入っているスープスパゲッティを選んだ。
陽香ちゃんはカルボナーラ、優姫ちゃんは私の頼んだ物のスープが
ないような感じので優樹は温野菜中心のスパゲッティ。

「おいしーっ。」

「おいしいですね。」

「本当においしいっ、やっぱり雑誌に載るだけはあるね。」

「でしょっ、ここは結構昔からのお気に入りなんだよ。
だから一度美咲とかみんなで食べれたら良いなぁって思ったんだけど
こんなに早く実現しちゃってちょっとびっくり。」

「うんっ、そうだねっ☆それと…優樹ありがとっ♪」

「わっ…。」

私は優樹のほっぺにキスをした。

「あっ、優樹ちゃんだけずるいですっ><。」

「あぅ…陽香ちゃんごめんね。」

その言葉のあと、今度は陽香ちゃんの唇にキスをした。

「うふっ、美咲ちゃんたら☆」

ご飯のあともしばらくこのお店で休憩して街の外に出た。

「でも本当においしかったね。」

「うんっ、また一緒にいこーっ。」

「わかったよ☆」

と会話していると…。

「あぅっ…><。」

「えっ…誰があうって言った?」

「ううん、言ってないよ。」

「私も言ってないですよ。」

「同じくだよ。」

私が目の前を見てみると私のドレスに似た洋服を着た女の子が
しりもちをついていた。

「あっ、ごめんね。」

「あう…私もちょっと前を見てなかったから。」

「でも大丈夫?」

「うん…なんとか。」

っとふと昨日の夢を思い出した。

「あ゛っ…昨日の夢に出てきた女の子だ…。」

「えっ?私が夢に出てきたの?」

「うん、そうだよ。」

「あうーっ、どうしてかなぁ…?」

「私にも分からないけよ…TT。」

「また偶然の出会いなのかな…?」

そんな事を言いながら私とまだ名前も聞いていない女の子と5人で
また街を歩き始めた。

「そういえばあなたのお名前は?」

「えっ…私?」

「うんっ。」

「私は…葉月未羽だよ。」

「未羽ちゃんね☆」

「良かったらこの際だからお友達にならない?」

「うーん…どうしようかな…?」

「もちろん私たちは変な人じゃないから安心してね。」

「うんっ…それじゃあお友達♪」

こんなひょんなことから夢の中に出てきた女の子にそっくりな
牧野未羽ちゃんとみんなお友達になることになった。

この子の頭にはうさぎの髪飾りがついていてゲームの中に出てくる
女の子と良く似ていた。

でも目の色は茶色でゲームのオッドアイではなかった。

「そういえば未羽ちゃん…この辺で可愛いお洋服売ってるお店ない?」

「うんっ知ってるよ☆この近くだからいこっ♪」

「ありがとうっ♪」

未羽ちゃんはすぐにそのお店を教えてくれてお店に入った。

お店はこじんまりとしているけれど中においてある洋服はとっても可愛いのばかりで
全部買い占めたいぐらいのものだった。でもお金は限られたのしかないから
そんなことは到底出来なかった。

しばらくみんなで店内を見て洋服を買ったりしていた。

私は瑞希に頼まれていた髪留めとちょっと奮発して可愛い上着とスカートを
それぞれ買った。

陽香ちゃんたちもいろいろ買ったみたいでみんな笑顔でいっぱいだった。

「未羽ちゃん本当にありがとうっ><。」

「ううん、こちらこそ。」

「また遊びたいな…。」

「うん、いいよっ☆」

「それじゃあまたね☆」

「ばいばーい。」

私たちは未羽ちゃんと別れて新宿の駅まで来た。

「じゃあ私はここでね><。」

「優樹は新宿だもんね。TT。」

「うん…ごめんね。」

「今度は美咲の所に遊びに行くね。」

「ありがとっ><。」

「それじゃあ会えたら月曜日ね♪」

「はーい。」

優樹とも別れてそれぞれの家に帰った。

なんだか今日も夢の事が現実になった不思議な1日になって
日記もなんだか不思議なないようになったところで眠りについた。

明日も楽しい日だったら良いな…。